低電圧鉛バッテリーの交換
この手順は北米向け車両だけを対象としています。
注意
あなたには低電圧のバッテリーの健全性を監視する責任があります。航続距離を超えて走行したことによる低電圧バッテリーへの損害は、保証の対象外になります。
注意
保証の対象外となる損傷を防止するためには、現在の低電圧鉛バッテリーを同じタイプのバッテリーと交換します。北米車両の低電圧鉛バッテリーはAtlasBX / Hankook 85B24LS 12V 45Ahです。車両と互換性のある新しい低電圧鉛バッテリーはお近くのサービスセンターで購入できます
注
おおよそ2017年7月から2020年10月の間に製造された車両にはヒートポンプは装備されていませんので、2020年10月ごろより前に製造された車両を使用してください。それ以降に製造された車両にはヒートポンプが装備されているため、およそ2020年10月頃以降に製造された車両を使用してください。
注
2021年10月頃よりも前にGigafactory上海で製造された車両、および2021年12月頃よりも前にフリーモント工場で製造された車両には低電圧鉛バッテリーが装備されています。これらの日付以降に製造された車両には、リチウムイオン低電圧バッテリーが装備されています。この手順を実施する前に、ドライバーの責任において、車両に低電圧鉛バッテリーとリチウムイオン低電圧バッテリーのどちらが装備されているかをダブルチェックして確認してください。
警告
荷物を収納したり配置するためにリアシートを取り外さないでください。これにより低電圧および高電圧の接続が露出し、車両の損傷や重症を引き起こす可能性があります。
新しい低電圧バッテリーの購入や、古いバッテリーの廃棄は、Teslaサービスセンターをご利用ください。
2020年10月ごろより前に製造された車両
低電圧鉛バッテリーを交換するには以下の手順を実施します。適切な個人保護具を着用します(鉛バッテリーを取り扱う場合は、安全眼鏡、皮手袋など)。
取り外し:
- 低電圧鉛バッテリーを取り外すために以下の通りに車両を準備します。
- 車両がパーキングになっていることを確認します。
- すべての窓を下げます。
- フロントトランクを開きます。
- ドアを開いたままにして、必要な場合に車両に戻ることができるようにします。
- 充電ケーブルを充電ポートから外します。
- 運転席と助手席のシートを最前部にスライドさせます。
- リア シートの下で、左右のタブを横に押して、シート クッションを持ち上げます。シートはベースから分離されていますが、両側の1本のワイヤー ハーネスによって拘束されています。
- ワイヤ ハーネスを外し、シート クッションを取り外します。クッションは脇に置いておきます。
- フロントトランクで、傷をつけることのない小さな工具または指をパネルの下に差し込んで、車両のアンダーフード エプロンを取り外します。クリップが緩むまで引っ張り、アンダーフード エプロンを脇に寄せておきます。
- キャビン インテーク ダクトを取り外し、脇に置きます。
- タッチスクリーンで の順に移動して車両の電源をオフにします。
- 10 mmソケットを使用してマイナス端子クランプを低電圧鉛バッテリーのマイナス ポストに固定しているナットを緩めます。端子クランプをマイナス ポストから外します。
- ペントハウスから低電圧用ケーブルを切断します。
- リア シートのフォーム材カバーを取り外し、脇に置きます。フォームが低電圧用ケーブルを覆っています。
- 低電圧コネクターの側面にある灰色のレバーアームを外して引き下げます。
- コネクターを引き上げて、ペントハウスから外します。
警告シート クッションの下の部分には高電圧バッテリーが収納されています。金属製のハウジングに触れたり、上に物を置かないでください。そうした場合、重大な損傷や負傷事故につながる可能性があります。 - 10 mmソケットを使用して端子カバーおよびプラス端子クランプを低電圧鉛バッテリーのプラス ポストに固定しているナットを緩めます。端子クランプをプラス ポストから外し、端子クランプを乾いたウェスで覆います。 注意プラス端子クランプを、低電圧バッテリーのホールドダウン ブラケットやA/C冷却ラインといった付近の構成部品に接触させないでください。
- 低電圧鉛バッテリーのマイナス端子側からベントチューブを外します。
- 10 mmソケットを使用してナットを緩め、バッテリーが車両に滑り込まないように注意しながら、フックを解除し、元の位置にスライドさせて、低電圧鉛バッテリーの上部からバッテリー ホールド ダウンを外します。
- バッテリー ハンドルを使用して、周囲の構成部品に触れたり損傷を与えたりしないように注意しながら、低電圧鉛バッテリーを慎重に取り外します。 警告低電圧鉛バッテリーを持ち上げて外す際は、車両の前方に立って正しい持ち上げ手法を用いてください。低電圧バッテリーは約25 lb(12 kg)の重量があります。これらを怠ると、重傷を負うおそれがあります。
- 新品の低電圧鉛バッテリーを点検し、プラス端子側に赤色のプラグが取り付けられていることを確認します。新しい低電圧バッテリーに赤色のプラグがない場合、小さなトリム工具を使用して、古いバッテリーから新しいバッテリーへ赤色のプラグを移してください。注意古い低電圧鉛バッテリーは、Teslaサービスセンターに持ち込むか、地域の法律に従って(バッテリーのリサイクル施設に引き渡すなど)廃棄してください。輸送の際は、低電圧バッテリーを立てた状態で維持し、タオルや段ポール紙の上に置いてください。
取り付け:
- 付近の構成部品に触れたり、付近の構成部品を損傷させたりしないように注意しながら、新しい低電圧バッテリーを所定位置に置きます。
- 低電圧バッテリー ホールド ダウンを取り付け、ホールド ダウンを低電圧鉛バッテリーに固定しているボルトを10 mmソケットを使用して締め付けます。ボルトを6 Nm(4.4 ft-lb)のトルクで締めます。
- リア シートで、ペントハウス ケーブルをコネクターに接続します。
- 灰色のレバーアームが下がっていることを確認してから、コネクターを取り付けます。
- カチッと所定の位置に収まるまで、灰色のレバーアームを慎重に上に引いてコネクターを固定します。
- ペントハウス ケーブルの上にあるフォーム カバーを交換します。
警告シート クッションの下の部分には高電圧バッテリーが収納されています。金属製のハウジングに触れたり、上に物を置かないでください。そうした場合、重大な損傷や負傷事故につながる可能性があります。 - 新しい低電圧鉛バッテリーのプラスおよびマイナス ポストから保護キャップを取り外します。
- 端子クランプを端子ポストの上に配置することでプラス端子を接続します。10 mmソケットを使用してナットを6 Nm(4.4 ft-lb)のトルクで締めます。プラス端子カバーを取り付けます。
- 端子クランプをコネクターに合わせてマイナス端子を接続します。10 mmソケットを使用してナットを6 Nm(4.4 ft-lb)のトルクで締めます。
- 低電圧鉛バッテリーのマイナス端子側にベントチューブを接続します。
- キャビン インテーク ダクトを再配置します。
- 1つの車両ドアを開いて、電力が正常に復旧したことおよびタッチスクリーンの電源がオンになることを確認します(数分かかることがあります)。
- リアシートにシート ワイヤ ハーネス(両側に1本ずつ)を接続し、シートクッションを再配置します。
- カチッと音がして所定の位置に収まるまで、シートクッションをベースに押し込みます。
- フロントトランクの開口部にクリップを合わせて、アンダーフード エプロンを交換します。下方向に押して所定位置でロックします。クリップを固定するとカチッという音がします。
- フロントトランクを閉じます。低電圧鉛バッテリーに交換する警告が以前にタッチスクリーンに表示されていた場合は、警告が表示されていないことを確認します。
およそ2020年10月頃以降に製造された車両
取り外し:
- 低電圧鉛バッテリーを取り外すために以下の通りに車両を準備します。
- 車両がパーキングになっていることを確認します。
- すべての窓を下げます。
- フロントトランクを開きます。
- ドアを開いたままにして、必要な場合に車両に戻ることができるようにします。
- 充電ケーブルを充電ポートから外します。
- 傷をつけることのない小さな工具または指をパネルの下に差し込んで、車両のアンダーフード エプロンを取り外します。クリップが緩むまで引っ張り、アンダーフード エプロンを脇に寄せておきます。
- フロントトランクで、キャビン インテーク ダクトを取り外し、脇に置きます。
- タッチスクリーンで の順に移動して車両の電源をオフにします。
- 10 mmソケットを使用してマイナス端子クランプを低電圧鉛バッテリーのマイナス ポストに固定しているナットを緩めます。端子クランプをマイナス ポストから外します。
- フロントトランクで、赤色のロック タブを手前にスライドさせ黒色のタブを押して解除することで、高電圧遮断回路を切断します。高電圧遮断回路を脇に置きます。
- 10 mmソケットを使用して端子カバーおよびプラス端子クランプを低電圧鉛バッテリーのプラス ポストに固定しているナットを緩めます。端子クランプをプラス ポストから外し、端子クランプを乾いたウェスで覆います。注意プラス端子クランプを、低電圧鉛バッテリーのホールドダウン ブラケットやA/C冷却ラインといった付近の構成部品に接触させないでください。
- 低電圧バッテリーのマイナス端子側からベントチューブを外します。
- 10 mmソケットを使用してナットを緩め、フックを解除し、元の位置にスライドさせて、低電圧鉛バッテリーの上部からバッテリー ホールド ダウンを外します。必要に応じてバッテリー ホールド ダウンを後方へ傾け、滑って車両に入らないようにします。
- 周囲の構成部品を損傷しないように注意しながら、低電圧鉛バッテリーを慎重に取り外します。警告鉛バッテリーを持ち上げて外す際は、車両の前方に立って正しい持ち上げ手法を用いてください。鉛バッテリーは約25 lb(12 kg)の重量があります。これらを怠ると、重傷を負うおそれがあります。
- 新しい低電圧鉛バッテリーを点検し、プラス端子側に赤色のプラグが付いていることを確認します。新しい鉛バッテリーに赤色のプラグがない場合、古いバッテリーから新しいバッテリーへ赤色のプラグを移してください。注意古い低電圧鉛バッテリーは、Teslaサービスセンターに持ち込むか、地域の法律に従って(バッテリーのリサイクル施設に引き渡すなど)廃棄してください。輸送の際は、低電圧バッテリーを立てた状態で維持し、タオルや段ポール紙の上に置いてください。
取り付け:
- 付近の構成部品を損傷させたりしないように注意しながら、新しい鉛バッテリーを所定位置に置きます。
- 低電圧鉛バッテリー ホールド ダウンを取り付け、ホールド ダウンをバッテリーに固定しているナットを10 mmソケットを使用して締め付けます。ナットを6 Nm(4.4 ft-lb)のトルクで締めます。
- 高電圧遮断回路を再接続します。
- 新しい低電圧鉛バッテリーのプラスおよびマイナス ポストから保護キャップを取り外します。
- 端子クランプを端子ポストの上に配置することでプラス端子を再接続します。10 mmソケットを使用してナットを6 Nm(4.4 ft-lb)のトルクで締めます。プラス端子カバーを再取り付けします。
- 端子クランプをコネクターの上に配置することでマイナス端子を再接続します。10 mmソケットを使用してナットを6 Nm(4.4 ft-lb)のトルクで締めます。
- 低電圧鉛バッテリーのマイナス端子側にベントチューブを接続します。
- 1つの車両ドアを開いて、電力が正常に復旧したことおよびタッチスクリーンの電源がオンになることを確認します(数分かかることがあります)。
- キャビン インテーク ダクトを再取り付けします。
- フロントトランクの開口部にクリップを合わせて、アンダーフード エプロンを交換します。下方向に押して所定位置でロックします。クリップを固定するとカチッという音がします。
- フロントトランクを閉じます。低電圧鉛バッテリーに交換する警告が以前にタッチスクリーンに表示されていた場合は、警告が表示されていないことを確認します。